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8 相談学級で歌ってきた

「うざい」

「死ね」

といわれ、苦しくて学校へ行けなくなってしまった子供たち。

相談学級というのがある。

不登校の子たちを対象にした学校である。

生徒の興味に合せて、できることから始め、個別に勉強を指導したり、グループで学習する。

子供たちはみんな自分と同じような悩みを持つ子たちであり、

穏やかな雰囲気の中、落ち着いて学ぶことができる。

今日は、八王子市内のとある相談学級の、「卒業演奏会」だった。

なぜ「卒業式」ではないかというと、子供たちはそれぞれの学校に今も所属している、という建前があるからだ。

みんなよく笑う、素直で明るい子たちだ。

ギターで「Over the rainbow」などを演奏してくれた。

お世辞にもうまい演奏、とは言えなかったが、先生も生徒も楽しそう。

この子たちがどうして、いじめられなければならないのだろう ?

僕は先生たちを見た。

所長のKさんは強面である(生徒の描いた似顔絵も、しっかり怒りんぼの顔だ)

口もお世辞にもいいとは言えない。

でも、どことなく憎めない雰囲気がある。

いやむしろ、その裏のない態度に、子供たちは安心しているようだ。

音楽の先生も、ピアノを弾きながら、優しく辛抱強く見守っている。

用務員のような風情のおじいさん先生や、ニコニコ太陽のようなおばさん先生。

楽しく、穏やかな雰囲気の演奏会が終わった。

ここで初めて、彼らはなぜ自分がここに来たのか語り出した。

どの子もみんな涙しながらも、一生懸命自分の気持ちを綴っていた。

「私は一生懸命みんなに合わそうとしていました。

でもすればするほど苦しくて。誰も私と話してくれなくて」

人を傷つけたくない優しさと、鋭い感性の持ち主であるがゆえの悲しさ。

消え入りそうな声になりながらも、話す内容は説得力があり、明瞭だった。

そして周りの大人たちも、じっとそれを聞いていた。

「私は夢があるから、勉強をあきらめたくはなかった。高校に行ってしっかりがんばります」

「ここに来ることができて本当によかった。先生、みんな、心からありがとう」

みんな涙でくしゃくしゃになった、でもまぶしい笑顔!

「娘と二人で泣きながら暮らしてきました。

こんな夢のような日が来るとは思わなかった。

『行ってらっしゃい、お帰り』が言えることって、なんて幸せなことなんでしょう」

とかみしめるお母さん。

僕は普通に卒業式向けの歌を歌う予定だったが、

急遽「足もとの花のように」に変更した。

傷ついた心が、トンネルをくぐりぬけて、自分だけの道を歩んで行く過程を歌った歌だ。

僕だって、君たちと同じだったから。

「足もとの花のように」

    作詞作曲 遠藤芳晴

心が擦り減ってきたから

この部屋をそっと抜け出して

トンネルをくぐり抜け

知らない世界へ飛び出すのさ

たった一つの地球の中で

ひしめき合う夢のかけら

どこへ行こうかと迷うより

僕だけの道を歩きたいよ

幸せでいよう 幸せでいよう

足もとの花のように

心がやりきれない夜は

この街を見下ろせる丘で

さびしくて泣きそうな

星をさがしながら歌っていた

たった一つの居場所求めて

僕らはみんな歩いている

雨に打たれても踏まれても

明日が来ることを忘れないで

幸せでいよう 幸せでいよう

足もとの花のように

終わった後、子供たちが僕に絡んできた。

「ヨシハルで~す」(笑)

いいさ、好きなだけマネしろ!

僕は君たちのためにこそ歌うと決めた!

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☆芳晴ライブのお知らせ☆

2010年3月18日 新小岩チピイ

旅立ちの歌特集!

オリジナル「足もとの花のように」「巣立ち」

他、みんなの大好きな旅立ちの歌を特集します!

出演

芳晴(歌 ギター 二胡 ほか)

平方元(キーボード 歌)

 

①        8:00~

②        9:00~

③        10:00~

music charge ¥2000

東京都江戸川区松島3-15-10 2F

Tel 03-3653-1253

 

総武線新小岩駅からアーケード商店街をまっすぐ、徒歩10分。

http://www.chippy.jp/

 

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フジノキッズシアター第9回公演
「銀河をこえて」  原作 宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」より

あの「銀河鉄道」がオリジナルの脚本で現代によみがえります。

音楽は芳晴。

あの「聞かせてよ星の話を」を歌うのは…お楽しみ。

同時上演はキッズシアターOBの劇団Don’t mind(ドンマイ)

これは見逃せません!

脚本・演出 柳田ありす
音楽 芳晴
出演 フジノキッズシアター

場所 神奈川県立藤野芸術の家 クリエイションホール
日時 2010年3月27日(土)午後3時30分開演
28日(日) 午後1時30分開演

料金500円(カンパ代) ※収益の一部を国境なき医師団に寄付

第二部
劇団Dn’t Mind(ドンマイ)
「I am I」

開場は開演時間の30分前。
お申し込みは

フジノキッズシアター   042-689-2576(斉藤)

詳しくはこちら
http://www1.ttcn.ne.jp/~makime/mypage/1003/0301/fk2010.pdf

 

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